(7月16日月曜日) 下落
この日のNYコーヒー定期は寄り付き直後に上昇したが、9月限190.00¢水準に到達できずに反落し、マイナス圏で終了した。実需筋の買いがあまり入らず、9月限188.00¢以上では投機筋も買いを躊躇する一方、産地筋は終日売りを出した。週末ブラジルに寒気が訪れたが、コーヒーの木々にダメージを及ぼすほどの気温には至らなかった。
9月限は45ポイント安の185.65¢で寄り付いた後、投機筋の買いでこの日の高値188.20¢まで値を上げたが、買いが続かずに187.00¢付近まで後退し、暫くこの水準付近で一進一退となった。午前9時に産地筋の売りでマーケットは185.00¢まで下落、この値で投機筋の買いが入って一旦反発したものの、新規の売りが出て下落に転じ、183.75¢まで値を下げた。ここで実需筋の買いが現れたが、9月限は大きく反発することが出来ず、産地筋の売りを浴びて再び下落し、午前11時にこの日の安値183.05¢まで後退した。安値で売りが途切れ、マーケットは185.00¢を回復したものの、大引けにかけて再び軟化し、184.00¢を下回って終了した。
本日の認証在庫は前日比12,299袋増の1,703,281袋。
セツルメントは7月190ポイント安の182.55¢、9月215ポイント安の183.95¢、12月205ポイント安の187.15¢。
推定出来高18,152枚、オプション出来高12,192枚。
(7月17日火曜日) 内部要因を反映した売りで下落
この日のNYコーヒー定期は、内部要因を反映した売りに押されて下落した。米国生豆港湾在庫が急増していたことが投機筋の売りを誘って9月限は下落し、内部要因を反映した売りが加わって180.00¢水準を下回った。ファンドや大規模なトレイダーは、本日の取引終了後に発表されると思われるFRBの議長声明を待って取引を手控えた。
9月限は5ポイント安の183.90¢で寄り付いた後、投機筋の買いで直ぐにこの日の高値184.35¢にタッチしたが、買いが続かずに183.00¢付近まで値を下げて揉み合いとなった。午前8時に産地筋の売りでマーケットは産地筋の売りで182.00¢を下回ったが、売り注文が誘発されずに反騰し、再び高値の184.00¢まで値を上げた。この値で買いが途切れ、投機筋の売りで9月限は反落、182.00¢を下回って今度は売り注文を誘発することに成功し、この日の安値179.00¢まで値を落とした。安値で実需筋の買いが入ってマーケットは徐々に値を上げ、182.00¢付近まで値を戻したものの、前日終値を回復できずに終了した。
本日の認証在庫は前日比10,765袋増の1,714,046袋。
セツルメントは7月180ポイント安の180.75¢、9月210ポイント安の181.85¢、12月210ポイント安の185.05¢。
推定出来高16,938枚、オプション出来高19,353枚。
(7月18日水曜日) ほぼ変わらず
この日のNYコーヒー定期は立会前半に値を下げたが、立会後半は上昇に転じ、持合い水準で終了した。金融マーケットが上昇したことが、ファンドと投機筋の買いを誘発した。また、9月限180.00¢以下で実需筋の買いが現れてマーケットを下支えた。
9月限は45ポイント高の182.30¢で寄り付いた後、投機筋の売りで下落、180.00¢水準を下回って売り注文が誘発され、立会半ばにこの日の安値177.40¢まで値を落とした。安値で売りが細り、実需筋の買いが急激に増えたためマーケットは反騰、金融マーケットも強含んで推移したことからファンドの買いが入り、投機筋の買いも加わって午後1時にこの日の高値183.45¢まで上昇した。高値で産地筋の売りと投機筋の利益確定の売りが出て9月限はやや値を下げ、前日終値付近で終了した。
本日の認証在庫は前日比6,280袋増の1,720,326袋。
セツルメントは7月65ポイント高の181.40¢、9月30ポイント高の182.15¢、12月5ポイント高の185.10¢。
推定出来高19,420枚、オプション出来高17,568枚。
(7月19日木曜日) 急騰
この日のNYコーヒー定期は、実需筋の買いとファンドのショートカバーで急騰した。産地筋の売りも現れたが、9月限は騰勢を失わずに190.00¢付近まで値を上げた。9月限180.00¢付近で何度か反発したこと、他の商品マーケットの上昇が投機筋と実需筋の買いを誘ったこと、ブラジルの寒気が産地筋の売りに歯止めをかけたことが今日の上昇の要因。
9月限は30ポイント高の182.45¢で寄り付いた後、直ぐにこの日の安値182.05¢にタッチしたが、投機筋の買いでやや値を戻した。マーケットはその後暫く揉み合いとなり、午前7時に再び安値の182.05¢まで後退したが、売りが続かずに実需筋の買いで徐々に値を上げた。9月限は午前9時に186.00¢まで上昇、ここで利益確定の売りと産地筋の売りが出たものの、暫くこの水準付近を維持した。午前11時にファンドの買いと投機筋のショートカバーでマーケットは再び上昇し、実需筋の買いも加わって187.00¢まで値を上げた。この値で産地筋の売りが上昇の頭を押さえたが、正午にファンドのショートカバーが現れて急騰し、この日の高値189.40¢まで上伸した。高値でようやく買いが途切れて9月限やや値を下げたものの、前日終値を大きく上回ったまま終了した。
本日の認証在庫は前日比12,680袋増の1,733,006袋。
セツルメントは7月680ポイント高の188.20¢、9月680ポイント高の188.95¢、12月645ポイント高の191.55¢。
推定出来高26,348枚、オプション出来高17,071枚。
(7月20日金曜日) 金融マーケットの影響で下落
この日のNYコーヒー定期は、ヨーロッパの債務危機が深刻化するとの懸念から金融マーケットが下落し、このことがファンドと投機筋の売りを誘発して下落した。9月限は立会半ばに上昇したが、190.00¢付近で産地筋の纏まった売りが出て反落した。また、認証在庫が増加を続けているため、実需筋は買いを控えた。
9月限は5ポイント安の188.90¢で寄り付いた後、投機筋の売りで187.00¢を下回ったが、実需筋の買いに支えられて直ぐにこの水準を回復した。しかし買いが続かずにマーケットは再び下落に転じ、午前9時にこの日の安値186.10¢まで値を下げた。安値で実需筋の買いが入って9月限は反騰し、投機筋の買いとショートカバーも加わって190.00¢を突破、ここで産地筋の売りが出たもののこの日の高値190.85¢まで上伸した。高値で産地筋の売りと、金融マーケットが下落したことを背景としたファンドの売りが現れて9月限は急落し、187.00¢付近まで後退した。ここで実需筋の買いが入ってマーケットは一旦値を戻したものの、大引けの直前に新規の手仕舞い売りを浴びて再び値を下げ、187.00¢を下回って終了した。
本日の認証在庫は前日比10,400袋増の1,743,406袋。
また、取引終了後に発表された取組残高報告で、7月17日現在のファンドのポジションが、ロング34,561枚、ショート34,347枚、差し引き214枚の純ロングと判明した。
セツルメントは9月200ポイント安の186.95¢、12月195ポイント安の189.60¢、3月225ポイント安の192.45¢。
推定出来高21,838枚、オプション出来高9,338枚。