(4月25日月曜日)NYコーヒー定期は、産地筋の売りと投機筋の手仕舞い売りで大きく値を下げた。今日は通常より短い時間で取引された。7月限は強含んで寄り付いたものの、297.00¢を突破できなかったことが産地筋の売りを誘発して下落した。多くのヨーロッパのトレイダーはイースターマンデーの祝日のため取引に参加せず、実需筋の買いはほとんど現れなかった。ニューヨーク市場が下落したことにより、ロンドン市場は明日弱含んで寄り付くことが予測される。
7月限は225ポイント高の296.80¢で寄り付いた後、直ぐにこの日の高値296.90¢にタッチしたが、産地筋の売りに会って反落して295.00¢を下回った。実需筋の買いでマーケットは再び高値まで上昇し、暫く揉み合いとなったが、297.00¢水準を抜くことが出来ずに、産地筋の纏まった売りが引き出されて292.00¢を下回った。ここで7月限はわずかに値を戻して下落の動きが終わったかに思われたが、正午に売りが増え、投機筋の手仕舞い売りも現れて再び下落し、この日の安値289.10¢まで後退した。安値で売りが細り、マーケットは直ぐに290.00¢を回復したが、買い注文を引き出すことが出来ずに大引けまで横ばいとなり、前日終値を大きく下回ったまま終了した。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比2,949袋増の1,577,675袋。
セツルメントは5月340ポイント安の287.90¢、7月375ポイント安の290.80¢、9月360ポイント安の293.65¢。
最終推定出来高9,836枚、オプション出来高3,483枚。
(4月26日火曜日)NYコーヒー定期はファンド、実需筋の買いとショートカバーで急騰した。7月限295.00¢以上で産地筋の売りが出たものの、マーケットはこの水準以上を保って終了した。トレイダーたちは再び7月限302.50¢を上値の目標として視野に入れている。
7月限は125ポイント安の289.55¢で寄り付いた後、直ぐにこの日の安値286.85¢まで後退したが、実需筋と投機筋の買いで反発して直ぐに前日終値を回復した。マーケットは暫く小刻みな値動きを続けたが、午前8時にファンドの纏まった買いで293.00¢まで上昇し、投機筋のショートカバーが加わって296.90¢まで上伸した。この値で産地筋の売りが出て7月限は上昇の頭を抑えられたが、買いも止まずに暫く296.00¢を維持して推移した。立会い半ばを過ぎても買いが止まずに、マーケットは午前9時半にこの日の高値299.50¢にタッチしたが、高値で買いが消えると産地筋の売りに圧迫されてわずかに値を下げた。その後7月限は実需筋と投機筋の買いに支えられて295.00¢水準を維持したまま大引けまで一進一退を続け、前日終値を大きく上回って終了した。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比2,075袋減の1,575,600袋。
セツルメントは5月705ポイント高の294.95¢、7月550ポイント高の296.30¢、9月550ポイント高の299.15¢。
最終推定出来高13,857枚、オプション出来高11,956枚。
(4月27日水曜日)NYコーヒー定期は調整場面となり、持ち合い水準で終了した。7月限297.50¢以上で産地筋の売りが出る一方、295.00¢以下で実需筋の買いが入った。投機筋は売りと買いの両方を行うなか、ファンドは米連邦準備制度理事会の会合の結果を待って取引を手控えた。
7月限は65ポイント安の295.65¢で寄り付いた後、わずかに上昇して297.50¢を突破したが、利益確定の売りに会って寄り付き値まで反落した。午前6時に産地筋の売りでマーケットは294.15¢まで値を下げたが、実需筋の買いで直ぐに295.00¢を回復し、午前8時半に投機筋の買いで298.00¢を突破した。ここで利益確定の売りと産地筋の売りに圧迫されて7月限は値を下げたものの、297.50¢以上を維持すると、新規の買いで再び上昇してこの日の高値298.75¢まで上伸した。高値で買いが消えて、産地筋の売りを浴びてマーケットは急落、あっという間にこの日の安値293.50¢まで後退した。安値で実需筋の買いが入って7月限はやや値を戻したものの、その後は暫くマイナス圏で一進一退を続けた。大引けの直前にマーケットはなんとか296.00¢を回復し、前日終値付近で終了した。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比5,300袋増の1,580,900袋。
セツルメントは5月60ポイント高の295.55¢、7月10ポイント高の296.40¢、9月変わらずの299.15¢。
最終推定出来高10,240枚、オプション出来高7,258枚
(4月28日木曜日)NYコーヒー定期7月限は、立会い半ばに303.40¢の約定新高値を付けたあと300.00¢の大台維持には失敗したが、前日終値を上回ってこの日の取引を終えた。良質コーヒーの供給不安が実需の買いを引き出し、FRBが昨日発表した現在の金融政策維持の報道でインフレ懸念が強まりファンドの買いが誘われた。大方のトレーダーがマーケットは天井を打ったと見ているが、中には1997年5月につけた318.00¢の史上最高値を抜くと警戒する向きもある。
7月限は60ポイント高の297.00¢で寄り付き、早い段階で300.00¢を抜いた。産地筋の売りは小口で、マーケットの上昇を阻むほどではなく、取引開始から1時間で302.00¢に到達した。ここで利食いの売りと産地筋の売りが続騰を阻むと、マーケットは午前8時まで300.00¢を上回ったところで横ばいを続けた。その後、ファンドの纏まった買いで302.50¢を取り戻し、更にショートカバーが誘われてこの日の高値303.40¢を記録した。高値では産地筋の売り、利食いの売りと投機筋の売りに圧迫されて302.00¢以下に後退したが、立会い半ばまでは強気配を保った。立会い後半に入ると、産地筋の売りに押されてじりじりと300.00¢まで値を落とし、投機筋の手仕舞い売りで正午までに寄り付きの水準まで後退、その後実需の買いで298.00¢を回復したが、終了間際に産地筋の纏まった売りに押されてこの日の安値296.00¢まで下押した。大引け前に実需の買いで300.00¢を取り戻したが、最後は299.00¢で終了した。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比1,308袋減の1,579,592袋。セツルメントは5月305ポイント高の298.60¢、7月280ポイント高の299.20¢、9月270ポイントの高の301.85¢。
最終推定出来高14,405枚、オプション出来高7,045枚。
(4月29日金曜日)NYコーヒー定期は投機筋主導の冴えない商いとなり、前日終値をわずかに上回って終了した。しかし7月限は今日も300.00¢以上を維持したまま終了することが出来なかった。多くの国が祝日であったため取引参加者が少なかったことが、冴えない商いとなった原因。今日はロンドンと東京のマーケットが祝日のため休場で、来週月曜日も多くの国のマーケットがメイデーの祝日で休場となる。ニューヨークマーケットも月曜日は取引開始時刻が7時半からと通常時より遅く、短縮された時間で取引される。
7月限は90ポイント安の298.30¢で寄り付いた後、297.00¢まで後退したが、売りが細って上昇に転じ、午前5時に299.85¢まで反騰した。この値で産地筋の売りが出てマーケットは寄り付き値まで下落し、その後はこの水準付近で小刻みな値動きを続けた。午前8時に産地筋の新規の売りで7月限は再び下落、297.00¢付近で実需筋の買いが現れたものの、売りが止まずに午前9時半に294.70¢まで下落した。安値で実需筋の買いが入ってマーケットは徐々に値を上げ、300.00¢水準を抜いて、正午にこの日の高値301.50¢まで上昇した。高値で産地筋の小口の売りが出て7月限は上昇の頭を抑えられると、その後は300.00¢をわずかに下回る値で大引けまで一進一退となり、小幅高で終了した。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比10,634袋増の1,590,226袋。
また、この日発表された取組み残高報告で4月26日現在のファンドのポジションは、ロングが42,612枚、ショートが8,488枚で差し引き34,124枚の純ロングと判明した。
セツルメントは5月75ポイント高の299.35¢、7月65ポイント高の299.85¢、9月65ポイント高の302.50¢。
最終推定出来高9,928枚、オプション出来高5,208枚。