(5月2日月曜日)急騰、約定高値を更新
NYコーヒー定期7月限は、約定高値を更新、307.20をつけたあと、上げ幅の大部分を保ってこの日の取引を終えた。
値動き詳細は報道なし。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比10,634袋増の1,590,226袋。また、この日の取引終了後に発表された取組み残高報告で4月26日現在のファンドのポジションは、ロングが42,612枚、ショートが8,488枚で差し引き34,124枚の純ロングと判明した。セツルメントは5月520ポイント高の304.55¢、7月525ポイント高の305.10¢、9月530ポイントの高の307.80¢。
最終推定出来高14,057枚、オプション出来高9,136枚。
(5月3日火曜日) 再び約定高値を更新
NYコーヒー定期7月限は、またも約定最高値を更新、308.90¢をつけたあと上げ幅を失ったものの前日終値を上回って終了した。今日はファンドや実需の買いに投機筋の買いも加わって値をあげた。マーケットは史上最高値318.00¢の更新を視野に入れている。産地筋は305.00¢以上で大量の売りを出したが、相場をマイナス圏に押し下げるほどではなかった。
7月限は10ポイント高の305.20¢で寄り付いたあと、直ぐにこの日の安値304.00¢に後退した。ここで投機筋が買いを入れて相場を反転させると、マーケットはたちまち305.00¢台を回復、更に買いを集めて午前5時には306.00台に乗せた。午前8時前に新たな買いが発動されると、7月限はあっという間に約定最高値を更新する308.90¢に到達した。ここで産地筋の売りが続騰を阻み、マーケットは幾分値を失ったものの再び約定高値を取り戻した。しかし、今度は産地筋の売りに利食いの売りも加わって相場を圧迫、7月限は305.00¢台に急落したあと立会い半ばまで306.00¢台で不安定な値動きをつづけた。立会い後半に入ると、産地筋の絶え間ない売りに押されて寄り付き直後につけたこの日の安値まで後退したが、実需の買いが入って307.00¢まで反発した。このあと、後続の買いが入らずに再び305.00¢台に後退、大引け直前には手仕舞い売りで304.00¢近くまで落ちたが、実需の買いで305.00¢を回復してこの日の取引を終えた。
セツルメントは5月35ポイント高の304.90¢、7月105ポイント高の306.15¢、9月110ポイントの高の308.90¢。
最終推定出来高17,007枚、オプション出来高13,658枚。
(5月4日水曜日) ファンドの手仕舞いと産地筋の売りで暴落
NYコーヒー定期7月限は、ファンドの大量の手仕舞い売りと産地筋の売りを浴びて291.00¢台に暴落した。実需は立会い前半300.00¢を上回るレベルで買いを入れたが、相場が300.00¢の大台を割ると市場の雰囲気は急に悪化し、各方面から売りが殺到した。先週の上昇は投機筋に煽られたもので、このような値動きはその後に大きな反落がくるものである。認証在庫は漸増しており、これも相場下落の一因。
7月限は95ポイント安の305.20¢で寄り付いたあと、序盤の高値306.70¢に上昇した。しかし、投機筋が利食いの売りを出したために寄り付きの水準に後退し、その後は暫く横ばいを続けた。午前7時30分を回ったところで大量の売り注文が発動されてマーケットは下げ幅を拡大、8時には前半の安値300.00¢まで値を落とした。この下げを絶好の買場と見た実需が買いを入れてマーケットは反転、立会い半ばにはこの日の高値306.80¢に到達した。しかし、このレベルでは後続の買いが入らず、7月限は305.00¢台に軟化したところで暫く一進一退を続けたが、金融、エネルギー、金属市場が値を下げると、ファンドが手仕舞い売りを出してマーケットを圧迫した。相場が300.00¢近辺まで値を下げたところで産地筋の売りが発動されると、7月限はついに大台を割り込み、これが合図となって投機筋、ファンド、産地筋から大量の売りが発動される一方、実需が買いを引っ込めてマーケットは売り一色のなか大きく値を崩し、次から次へと売りを浴びてこの日の安値201.20¢まで一気に突っ込んだ。安値で売りが一巡し、実需の買いで下げ幅の一部を回復し、295.00¢近くまで浮上したところで横ばいとなり、大きく値を崩したままこの日の取引を終えた。
本日現在の認証在庫は前日比2,430袋増の1,609,831袋。
セツルメントは5月1115ポイント安の293.75¢、7月1165ポイント安の294.50¢、9月1160ポイントの安の297.30¢。
最終推定出来高27,362枚、オプション出来高11,165枚。
(5月5日木曜日) 産地筋とファンドの売りで続落
NYコーヒー定期は終日ファンドと産地筋の売りに圧迫され、大きく値を下げた。米景気の先行きに対する懸念により、ほとんどの商品相場が下落した。認証在庫が徐々に増加していることもマーケットを圧迫する材料になっている。7月限285.00¢以下では実需筋の買いがマーケットの下支えとなり、立会い終盤にかけてわずかに値を戻した。投機筋は7月限275.00¢の下値を視野に入れる一方、来週火曜日(5月10日)にCONABが発表するブラジルの生産予想が、マーケットを反転させる可能性がある。
7月限は前日終値と変わらずの294.50¢で寄り付いた後、直ぐにこの日の高値295.20¢にタッチしたが、買いが続かずに徐々に値を下げた。午前6時に産地筋の纏まった売りでマーケットは291.00¢まで下落、ここで実需筋の小口の買いが入ったが反発することが出来ずに290.00¢を下回った。この水準で投機筋の買いが入って7月限はわずかに上昇したが、買いが続かずに再び下落に転じ、その後はジリジリと値を下げた。午前10時半にマーケットは287.50¢まで後退し、産地筋の大量の売りを引き出してこの日の安値284.10¢まで値を落とした。安値で実需筋の買いが入って7月限は徐々に値を戻し、大引けの直前に289.00¢を回復したものの、前日より大きく値を下げたまま終了した。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比9,530袋増の1,619,361袋。
セツルメントは5月625ポイント安の287.50¢、7月625ポイント安の288.25¢、9月625ポイント安の291.05¢。
最終推定出来高26,736枚、オプション出来高20,008枚。
(5月6日金曜日) ほぼ変わらず
NYコーヒー定期は非常に広いレンジで変動したが、結局持ち合い水準で終了した。マーケットは投機筋とファンドの買いで上昇したが、産地筋の売りと手仕舞い売りに会って上げ幅を全て失った。今日も終日活発な商いが行われた。5月10日(火曜日)にCONABがブラジルの推定生産量を発表する予定。また、認証在庫が増加を続けていることがマーケットの圧迫要因となっているが、この傾向は5月限の取引最終日である5月18日まで続くと見られる。
7月限は120ポイント安の287.05¢で寄り付いた後、産地筋の売りでこの日の安値283.50¢まで値を下げたが、実需筋の買いで反発して290.00¢を回復した。午前8時になって投機筋の買いも加わってマーケットは上伸、293.00¢で利益確定の売りに会ったが、買いが止まずに上昇を続け、この日の高値294.90¢まで値を上げた。高値で買いが細り、7月限は産地筋の売りで下落に転じると、正午に投機筋の手仕舞い売りを浴びて290.00¢を下回って持ち合い水準まで後退した。その後マーケットは大引けまで横ばいとなり、前日終値付近で終了した。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比761袋減の1,618,600袋。
また、この日発表された取組み残高報告で5月3日現在のファンドのポジションは、ロングが44,725枚、ショートが11,092枚で差し引き33,633枚の純ロングと判明した。
セツルメントは5月45ポイント安の287.05¢、7月70ポイント安の287.55¢、9月65ポイント安の290.40¢。
最終推定出来高16,290枚、オプション出来高15,966枚