(5月9日月曜日) ほぼ変わらず
NYコーヒー定期は寄付きから大きく値を上げたが、産地筋の売りに押されて反落し、持ち合い水準で終了した。安値では実需筋の買いがマーケットを下支えた。インフレを懸念したファンドの買いが商品相場全体を押し上げた。CONABは明日ブラジルの生産量予想を発表する。
7月限は245ポイント高の290.00¢で寄り付いた後、投機筋の買いでこの日の高値294.25¢まで上昇したが、産地筋の売りに会って反落し、289.10¢まで後退した。この値で実需筋の買いが入ってマーケットは上昇して再び290.00¢を抜いたが、投機筋と産地筋の売りを浴びて前日終値付近まで値を下げた。午前11時に売りが消え、7月限はファンドの買いで徐々に値を上げたが、正午に手仕舞い売りと利益確定の売りが現れて反転、前日終値を下回ってこの日の安値287.00¢まで値を下げた。安値で売りが途切れ、実需筋の買いでマーケットは前日終値を回復して終了した。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比6,385袋増の1,624,985袋。
セツルメントは5月変わらずの287.05¢、7月15ポイント安の287.40¢、9月10ポイント安の290.30¢。
最終推定出来高14,449枚、オプション出来高10,425枚。
(5月10日火曜日) 産地筋と投機筋の売りで急落
NYコーヒー定期は、産地筋と投機筋の売りを浴びて下落した。認証在庫が徐々に増加していることと、ヨーロッパの在庫量が急激な増加を見せていることから、実需筋の買いはあまり見られなかった。CONABはブラジルの2011/12クロップの生産予想を4,354万袋(アラビカ種-3,218万袋、ロブスタ種-1,136万袋)と発表した。この数字は前年の4,809万袋より少ないが、市場参加者の予想の範囲内であった。
7月限は150ポイント高の288.90¢で寄り付いた後、実需筋の買いでこの日の高値290.45¢まで上昇したが、新規の買いを引き出すことが出来ず、投機筋の売りで反落した。マーケットは午前8時に285.00¢まで後退し、大量の売り注文を誘発して下げ足を速め、産地筋と投機筋の売りを引き出して282.30¢まで値を落とした。ここで実需筋の買いが入って7月限は284.00¢を回復し、その後も徐々に上昇して持ち合い水準まで値を戻したが、正午に大量の手仕舞い売りが現れて再び下落に転じ、午後1時にこの日の安値281.65¢まで急落した。マーケットは安値から反発することが出来ず、前日終値を大きく下回ったまま終了した。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比6,270袋増の1,631,255袋。
セツルメントは5月535ポイント安の281.70¢、7月480ポイント安の282.60¢、9月485ポイント安の285.45¢。
最終推定出来高18,196枚、オプション出来高10,899枚。
(5月11日水曜日) 原油安の影響で急落
NYコーヒー定期は、ファンドが商品相場全体で手仕舞い売りを出したことにより急落した。エネルギーマーケットが急落したことが、商品相場を圧迫した。原油価格は1バレル当りの価格が$99を下回った。今日は投機筋と産地筋も終日売りを出した。その一方実需筋の買いが見られたが、マーケットの下落に伴い、買いを入れる水準を引き下げた。認証在庫が増加を続けていることもマーケットを圧迫している要因。
7月限は40ポイント高の283.00¢で寄り付いた後、投機筋の買いで上昇してこの日の高値283.60¢まで値を上げた。高値で利益確定の売りが出てマーケットは寄り付き水準まで後退し、その後もジリジリと値を下げた。7月限が280.00¢を下回ると各方面からの売りが殺到、実需筋の小口の買いが現れたもののマーケットを下支えることが出来ず、午前8時に売りの量が増えて276.75¢まで後退した。ここで売りが細り、マーケットは何とか278.00¢まで値を戻したが、立会い半ばを過ぎて金融市場が弱含んで寄り付いたことによるファンドの大量の売りが現れて下落に転じ、275.00¢まで値を落とした。この水準で実需筋と投機筋の買いが入り、7月限は暫く揉み合いとなったが、大引けの直前に産地筋の大量の売りが現れて再び下落し、この日の安値272.55¢まで値を下げた。安値でマーケットはわずかに反発したものの、前日より10.00¢近く値を下げて終了した。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比350袋減の1,630,905袋。
セツルメントは5月920ポイント安の272.50¢、7月945ポイント安の273.15¢、9月950ポイント安の275.95¢。
最終推定出来高27,996枚、オプション出来高16,000枚。
(5月12日木曜日) 実需筋と投機筋の買いで上昇
NYコーヒー定期は実需筋と投機筋の買いで上昇した。7月限270.00¢付近で買いが現れて、マーケットを下支えた。トレイダーたちはマーケットが前日に値を下げ過ぎたと見ており、今日は多くの商品相場が反発した。
7月限は50ポイント高の273.65¢で寄り付いた後、暫く小刻みな値動きを続けたが、午前5時に投機筋の売りを浴びて272.00¢まで値を下げた。この値で売りが途切れてマーケットは徐々に値を戻し、寄り付き値を回復したが、午前8時に産地筋の纏まった売りが現れて再び下落し、この日の安値270.90¢まで値を下げた。安値で実需筋の買いが入って7月限は反騰、立会い半ばに275.40¢まで値を上げ、その後も上昇を続けて正午にこの日の高値276.80¢まで上昇した。高値で産地筋の売りと利益確定の売りが出てマーケットは274.00¢付近まで値を下げたものの、プラス圏を維持して終了した。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比4,450袋増の1,635,355袋。
セツルメントは5月145ポイント高の273.95¢、7月180ポイント高の274.95¢、9月180ポイント高の277.75¢。
最終推定出来高18,925枚、オプション出来高13,168枚。
(5月13日金曜日) 産地筋の売りと手仕舞い売りで急落
NYコーヒー定期は、米ドル高を材料にしたファンドの手仕舞い売りと産地筋の売りに圧迫されて下落した。7月限は強含んで寄り付いたものの、買いが続かずに投機筋の売りで反落した。トレイダーたちは週末にポジションを持ち越すことを嫌い、立会い終了前に手仕舞ったためにマーケットは急落した。金融、エネルギー、金属の市場がこぞって値を下げたため、実需筋はできるだけ買いを控えた。
7月限は185ポイント高の276.80¢で寄り付いた後、直ぐにこの日の高値278.00¢まで上昇したが、高値で買いが消え、産地筋の売りを浴びて、直ぐに寄り付き水準まで値を下げた。その後マーケットは暫く小刻みな値動きを続けたが、午前8時に投機筋の売りで275.00¢を下回った。午前8時半にマーケットは反発を試みたが、買いが続かずに再び下落に転じ、立会い半ばに273.00¢まで後退した。立会い半ばを過ぎて商いが活発になり、7月限は産地筋と投機筋の売りに押されて更に値を下げ、271.00¢まで下落した。この値で実需筋の小口の買いが入りマーケットは暫く270.00¢水準を維持したが、大引けの直前にファンドの手仕舞い売りを浴びてこの日の安値268.65¢まで値を落とした。安値で実需筋の買いが現れたものの、7月限は反発することが出来ず、そのまま安値付近でこの日の取引を終了した。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比250袋減の1,635,105袋。
また、この日発表された取組み残高報告で5月10日現在のファンドのポジションは、ロングが39,941枚、ショートが11,178枚で差し引き28,763枚の純ロングと判明した。
セツルメントは5月465ポイント安の269.30¢、7月555ポイント安の269.40¢、9月545ポイント安の272.30¢。
最終推定出来高17,671枚、オプション出来高16,397枚。