(6月27日月曜日) 実需筋の買いで小幅高
この日のNYコーヒー定期は立会い半ばに値を下げたが、実需筋の買いで反発し、前日終値を上回って終了した。9月限252.00¢以上で買いが細る一方、248.00¢以下では売りが消えた。金曜の取引終了後に発表されたUSDAによる2011/12クロップの生産予想もマーケットを下支える材料となった。この予想によると、2011/12クロップの世界総生産は1億3,500万袋で、昨年6月に発表した予想数より460万袋下方修正された。
9月限は前日終値と変わらずの250.50¢で寄り付いた後、投機筋主導の商いのなか小刻みな値動きを続け、午前7時に252.75¢まで値を上げた。この値で買いが途切れ、産地筋の小口の売りでマーケットは反落、売り注文が誘発されて250.00¢付近まで後退したが、実需筋の買いに支えられて251.00¢付近まで値を戻し、暫く揉み合いとなった。立会い半ばを過ぎて産地筋の大量の売りが現れて9月限は急落し、あっという間にこの日の安値247.50¢まで値を下げたが、この水準で売りが消え、実需筋の買いで反騰、正午にこの日の高値253.05¢まで値を上げた。高値で産地筋の売りと利益確定の売りが出てマーケットは251.00¢付近まで値を下げたものの、その後は大引けまでこの水準付近を維持し、前日終値を上回ったまま終了した。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比578袋減の1,618,902袋。
セツルメントは7月115ポイント高の250.15¢、9月55ポイント高の251.05¢、12月45ポイント高の254.85¢。
最終推定出来高13,772枚、オプション出来高6,382枚。
(6月28日火曜日) 急騰
この日のNYコーヒー定期は、実需筋の纏まった買いと投機筋のショートカバーで急騰した。9月限は正午に260.00¢に迫ったが、産地筋の売りに上昇の頭を抑えられた。しかし買いも止まずに、マーケットは大引けまで高値付近で一進一退を続けた。認証在庫が減り続けていることが実需筋の買いを誘った。またUSDAの生産予測が、供給がタイトな状況に変わりがないことを示したことがマーケットを下支える材料となった。
9月限は5ポイント高の251.10¢で寄り付いた後、投機筋主導の商いのなかジリジリと値を下げ、午前5時にこの日の安値250.00¢まで後退した。安値で売りが消え、投機筋の買いでマーケットは徐々に上昇、午前8時に実需筋の纏まった買いが現れて255.00¢を抜くと買い注文が誘発されて257.50¢を突破し、ショートカバーを引き出して258.50¢に到達した。ここで産地筋の売りと利益確定の売りが現れて9月限は256.00¢付近まで値を下げ、暫く揉み合いとなったが、買いの量が増えて再び上昇に転じ、259.00¢水準に迫った。この水準で産地筋の売りが現れてマーケットは一旦値を下げたが、実需筋の買いで再び上値を目指すと、午後12時半にこの日の高値259.05¢まで値を上げた。高値で産地筋の大量の売りが出て9月限は258.50¢まで後退したものの、買いも止まずに大引けまで一進一退を続け、大きな上げ幅を保って終了した。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比4,785袋増の1,623,687袋。
セツルメントは7月775ポイント高の257.90¢、9月785ポイント高の258.90¢、12月755ポイント高の262.40¢。
最終推定出来高9,963枚、オプション出来高5,437枚
(6月29日水曜日) 続騰
この日のNYコーヒー定期は、大引けの直前にファンドと実需筋の買いを受けて上昇した。9月限は立会い半ばに上値を目指したが、産地筋の売りに会って反落した。しかし実需筋の買いに下支えられると、マーケットはファンドの買いで大引けにかけて急騰した。内部要因が強気なため、トレイダーたちは既に9月限270.00¢を上値の目標として視野に入れている。
9月限は40ポイント安の258.50¢で寄り付いた後、直ぐに260.00¢まで上昇したが、投機筋の利益確定の売りに会って257.50¢まで値を下げた。この水準で売りが途切れてマーケットは上昇に転じ、実需筋の買いで261.50¢まで値を上げたが、産地筋の纏まった売りが現れて反落し、257.00¢まで下落した。この値で実需筋の買いが入って9月限は一旦258.00¢まで値を戻したが、売り注文誘発を狙った投機筋の売りで再び下落に転じ、255.00¢付近で売り注文を引き出すことに成功してこの日の安値252.00¢まで値を落とした。安値で実需筋の買いが入ってマーケットは反発、持ち合い水準まで値を戻すと、大引けの直前にファンドの買いが現れて260.00¢を突破し、実需筋の買いとショートカバーを引き出してこの日の高値262.90¢まで上伸して終了した。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比1,388袋減の1,622,299袋。
セツルメントは7月235ポイント高の260.25¢、9月180ポイント高の260.70¢、12月165ポイント高の264.05¢。
最終推定出来高16,673枚、オプション出来高8,455枚。
(6月30日木曜日) 続騰
この日のNYコーヒー定期は、実需筋の買いとショートカバーで上昇した。9月限は立会い前半に大きく上昇し、その後もプラス圏を維持して変動した。内部要因は依然強気で、トレイダーたちは270.00¢を次の上値の目標として視野に入れている。7月4日(月曜日)は米国独立記念日の祝日のため、NYコーヒー定期市場は休場する。3連休を前にした明日はトレイダーたちがポジション整理を行うと見られ、不安定な値動きが予測される。
9月限は215ポイント高の262.85¢で寄り付いた後、小刻みな値動きを続けるなか、この日の安値261.25¢にタッチした。暫くして実需筋の買いが現れてマーケットは再び上昇、263.00¢で投機筋の買いを誘発し、265.00¢付近まで値を上げた。この水準で利益確定の売りが出て9月限は上昇の頭を抑えられたが、午前8時にショートカバーが入って再び上昇に転じ、この日の高値266.80¢まで値を上げた。高値で産地筋の売りが出てマーケットは265.00¢を下回ったものの、新規の買いに支えられた。立会い後半は投機筋主導の商いとなり、9月限は262.00¢まで値を下げたが、実需筋の買いで再び265.00¢を回復すると、その後は各トレイダーがポジション整理を行うなか不規則な値動きとなり、前日終値を上回ったまま終了した。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比2,221袋減の1,620,078袋。
セツルメントは7月510ポイント高の265.35¢、9月490ポイント高の265.60¢、12月495ポイント高の269.00¢。
最終推定出来高17,445枚、オプション出来高16,232枚。
(7月1日金曜日) 3連休を前に方向感を欠いた商い
この日のNYコーヒー定期は3連休を前に不規則な値動きとなり、前日終値を下回って終了した。9月限は寄付きから産地筋の売りと手仕舞い売りを浴びてマイナス圏で変動した。ブラジルの南西から寒気団が迫っているとのニュースを受け、3連休を前にショートポジションを保持するのを嫌ったトレイダーの買いでマーケットは立会い終了間際に値を戻した。7月4日(月)は米国独立記念日の祝日でNYコーヒーマーケットは休場する。
9月限は70ポイント安の264.90¢で寄り付いた後、直ぐにこの日の高値265.60¢にタッチしたが、大量の産地筋の売りが現れて263.00¢まで反落した。この水準で売りが細り、マーケットは暫く小刻みな値動きを続けたが、午前8時半に投機筋の手仕舞い売りで再び下落、260.00¢を下回って売り注文を引き出し、この日の安値258.25¢まで値を落とした。安値で実需筋の買いが入って9月限は260.00¢を回復すると、その後は下値を見限った投機筋の買いで徐々に上昇した。大引けの直前にショートカバーが入ってマーケットは265.00¢を回復したものの、この水準で買いが消え、前日終値を下回ったまま終了した。
本日現在の受渡し可能な認証在庫は前日比1,917袋減の1,618,161袋。
また、この日発表された取組み残高報告で6月28日現在のファンドのポジションは、ロングが25,139枚、ショートが16,328枚で差し引き8,811枚の純ロングと判明した。
セツルメントは7月190ポイント安の263.45¢、9月195ポイント安の263.65¢、12月185ポイント安の267.15¢。
最終推定出来高13,330枚、オプション出来高9,701枚。