(7月25日月曜日) 上昇
この日のNYコーヒー定期は、投機筋主導の商いのなかほぼ終日プラス圏で変動した。9月限は立会い半ばに上値を目指して245.00¢まで上昇したが、それ以外は目立った値動きが見られなかった。金融マーケットがハッキリとした方向感を欠いた値動きになったため、ファンドは取引を手控えた。
9月限は前日終値と変わらずの241.50¢で寄り付いた後、直ぐにこの日の安値241.05¢にタッチしたが、安値で売りが途切れて、その後は徐々に値を上げた。マーケットは午前8時に244.00¢に迫ったが、投機筋の利益確定の売りが現れてやや値を下げた。しかし9月限は実需筋の買いに下支えられると、午前9時に新規の買いを受けて再び上昇し、この日の高値245.00¢まで値を上げた。高値で売りが出てマーケットは243.00¢まで値を下げると、その後は投機筋主導の商いのなか大引けまで方向感を欠いた値動きを続け、前日終値を上回って終了した。
本日現在の認証在庫は前日比2,575袋減の1,540,601袋。
セツルメントは9月140ポイント高の242.90¢、12月140ポイント高の247.15¢、3月140ポイントの高の250.05¢。
最終推定出来高14,710枚、オプション出来高5,677枚。
(7月26日火曜日) 上昇
この日のNYコーヒー定期は続騰し、先週金曜日からの上昇基調を維持した。認証在庫が徐々に減少していることを材料にした実需筋と投機筋の買いが9月限を245.00¢付近まで押し上げた。マーケットは徐々に強気になっており、トレイダーたちは9月限250.00¢の上値を視野に入れている。
9月限は60ポイント高の243.50¢で寄り付いた後、わずかに値を下げたが、投機筋の買いで上昇、実需筋の買いも加わって午前6時にこの日の高値247.35¢まで上昇した。高値で投機筋の利益確定の売りが現れてマーケットは反落、立会い半ばに245.00¢付近まで値を下げると、産地筋の纏まった売りが出て前日終値を下回った。9月限243.00¢付近で買いが入って暫く揉み合いとなったが、午前11時にこの値を下回ってこの日の安値242.80¢まで値を落とした。安値で売りが消え、マーケットは正午に245.00¢まで反騰すると、その後は大引けまでこの水準付近で一進一退となり、プラス圏で終了した。
本日現在の認証在庫は前日比2,520袋増の1,543,521袋。
セツルメントは9月205ポイント高の244.95¢、12月210ポイント高の249.25¢、3月230ポイントの高の252.35¢。
最終推定出来高21,839枚、オプション出来高7,140枚。
(7月27日水曜日) 急落
この日のNYコーヒー定期は、米債務問題を背景にしたファンド、投機筋、産地筋の売りで大きく値を下げた。9月限240.00¢以下では実需筋の買いがマーケットを下支えた。
9月限は前日終値と変わらずの244.95¢で寄り付いた後、直ぐにこの日の高値245.30¢にタッチしたが、買いが続かずに投機筋の売りで反落、ファンドの手仕舞い売りも現れて午前8時までに243.00¢付近まで下落した。この水準で買いが入ってマーケットはわずかに値を戻したが、午前8時半にファンドの纏まった売りが現れて再び下落に転じ、240.00¢を下回ってこの日の安値238.60¢まで値を下げた。安値で実需筋の買いが入ってマーケットはなんとか240.00¢を回復すると、その後は投機筋主導の商いのなか240.00~241.50¢のレンジで小刻みな値動きを続け、前日終値を下回ったまま終了した。
本日現在の認証在庫は前日比2,290袋減の1,540,831袋。
セツルメントは9月375ポイント安の241.20¢、12月370ポイント高の245.55¢、3月340ポイントの安の248.95¢。
最終推定出来高19,986枚、オプション出来高8,187枚。
(7月28日木曜日) 続落
この日のNYコーヒー定期は、外為市場で米ドルが上昇したことを反映した海外勢の売り物に押されて下落、ファンド筋は米債務問題の行方が不透明なため取引を手控えていた。実需筋は買いを入れたが、水準を238.00¢に引き下げた。
9月限は40ポイント高の241.60¢で寄り付いたが、買い注文をあつめることが出来ずにマイナス圏に後退、投機筋の売りでじりじりと下げ続け、午前7時30分には237.25¢まで値を下げた。この下落をチャンスと見た実需筋が買いを入れたことから、9月限は240.00¢を回復、暫くその水準で揉み合いとなった。立会い半ばに今度は産地筋から纏まった売り注文が出てこの日の安値237.20¢に下落したが、実需筋がまたも買いを入れて続落を阻むと、マーケットは急速に下げ幅を取り戻し数分後には寄り付きの水準を回復、さらに242.50¢で纏まった買い注文が発動されてこの日の高値244.60¢にハネ上がった。しかし、高値を付けたあとは上がったときと同じ速さで値を失い、242.00¢水準で横ばいとなった。市場の買い意欲が乏しいと見た投機筋がポジション整理の売りを出すと、マーケットは240.00¢を割り込み、239.00¢を下回ったところで実需の買いが現れたが、相場を反転させるほどではなく、結局300ポイント近く前日を下回ってこの日の取引を終了した。
本日現在の認証在庫は前日比2,772袋減の1,538,109袋。
セツルメントは9月255ポイント安の238.65¢、12月255ポイント高の243.00¢、3月250ポイントの安の246.45¢。
最終推定出来高20,977枚、オプション出来高8,987枚。
(7月29日金曜日) 横ばい
この日のNYコーヒー定期は投機筋主導の商いのなか、非常に狭いレンジで変動し、持ち合い水準で終了した。ファンドや大規模なトレイダーは米債務問題に注目し、取引を手控えている。9月限は立会い半ばに一回だけ上値を目指す値動きが見られたが、それ以外は終日240.00¢付近で一進一退を続けた。
9月限は前日終値と変わらずの238.65¢で寄り付いた後、わずかに上昇して午前5時に240.00¢水準に迫ったが、買いが続かずに239.00¢付近まで後退し、暫く小刻みな値動きを続けた。午前8時に投機筋の売りでマーケットはこの日の安値238.20¢まで値を下げたが、実需筋の買いが現れて反発し、この日の高値242.40¢まで値を上げた。高値で投機筋の利益確定の売りが出て9月限は240.00¢を下回ったが、再び実需筋の買いに支えられ、正午に242.00¢付近まで上昇した。米国の債務問題が取り上げられる最中、週末にポジションを保持することを嫌った投機筋の手仕舞い売りが出てマーケットは下落、239.00¢付近まで後退し、前日終値付近で終了した。
本日現在の認証在庫は前日比3,396袋減の1,534,713袋。
立会い終了後に発表された取組み残高報告で7月26日現在のファンドのポジションは、ロングが26,674枚、ショートが19,893枚で差し引き6,781枚の純ロングと判明した。
セツルメントは9月90ポイント高の239.55¢、12月60ポイント高の243.60¢、3月25ポイントの高の246.70¢。
最終推定出来高16,601枚、オプション出来高8,845枚。