(7月9日月曜日) 実需筋の新規の買いで上昇
この日のNYコーヒー定期は弱含んで寄り付いたものの、立会終盤に急騰し、前日終値を大きく上回って終了した。9月限は寄り付き直後に175.10¢まで後退したが、実需筋の大量の買いに支えられた。今日は終日買いが入る一方、産地筋の売りはあまり見られなかった。
9月限は45ポイント安の176.00¢で寄り付いた後、直ぐにこの日の安値175.10¢まで値を下げたが、実需筋の買いで反発した。マーケットはその後178.00¢付近で小刻みな値動きを続けたが、午前9時に実需筋の買いで180.00¢に迫った。ここで産地筋の売りと投機筋の利益確定の売りが出て9月限は一旦値を下げたが、正午に実需筋の新規の買いとショートカバーで再び上昇に転じ、この日の高値182.80¢まで急騰した。高値で産地筋の売りが出てマーケットは182.00¢を下回ったものの、売りが続かずに、前日より500ポイント以上の上げ幅を維持して終了した。
本日の認証在庫は前日比11,583袋増の1,650,641袋。
セツルメントは7月585ポイント高の181.75¢、9月590ポイント高の182.35¢、12月585ポイント高の185.25¢。
推定出来高15,052枚、オプション出来高11,022枚。
(7月10日火曜日) 続騰
この日のNYコーヒー定期は、実需筋とファンドの買いで上昇した。9月限は寄り付き直後に180.00¢付近まで後退したが、実需筋の買いで反発し、立会半ばにファンドの買いを受けて185.00¢を突破した。立会前半は産地筋の売りはほとんど見られなかったが、マーケットが185.00¢を突破すると大量に現れた。認証在庫が徐々に増加していることが弱材料と見られているものの、トレイダーたちは9月限200.00¢の上値を視野に入れている。
9月限は65ポイント安の181.70¢で寄り付いた後、投機筋の売りで直ぐにこの日の安値180.20¢まで後退したが、反発して寄り付き水準まで値を戻した。マーケットは暫くこの水準付近で揉み合いとなったが、午前8時に実需筋の買いで上昇、投機筋とファンドの買いも加わって185.00¢に迫った。産地筋の大量の売りが出たものの、上昇の勢いは止まらずに9月限はこの水準を突破し、立会半ばにこの日の高値186.60¢まで上昇した。高値で産地筋の売りが増えて、実需筋の買いが細るとマーケットは反転し、183.00¢まで後退した。正午に投機筋の買いが入って9月限は再び195.00¢に迫ったが、産地筋の売りに上昇の頭を抑えられた。マーケットは大引けの直前に183.00¢付近まで後退したものの、前日終値を上回ったまま終了した。
本日の認証在庫は前日比9,322袋増の1,659,963袋。
セツルメントは7月200ポイント高の183.75¢、9月215ポイント高の184.50¢、12月210ポイント高の187.35¢。
推定出来高24,491枚、オプション出来高29,309枚。
(7月11日水曜日) ほぼ変わらず
この日のNYコーヒー定期は、立会半ばに大きく値を上げたがその後値を崩し、持合い水準で終了した。実需筋とファンドの買いで9月限は192.20¢まで値を上げたが、産地筋の売りに会って反落した。今日の値動きがマーケット反転のキッカケになる可能性があるが、トレイダーたちは依然として9月限200.00¢の上値を視野に入れている。
9月限は85ポイント安の183.65¢で寄り付いた後、183.00¢まで値を下げたが、投機筋の買いで徐々に値を上げて185.00¢まで上昇した。午前8時に実需筋とファンドの買いが現れてマーケットは急騰し、190.00¢水準に迫った。ここで産地筋の売りが出て9月限は一旦上昇の頭を抑えられたが、買い注文が増えて再び上昇し、午前10時にこの日の高値192.20¢まで上昇した。高値で投機筋の利益確定の売りと産地筋の売りが出てマーケットは188.00¢付近まで後退し、暫くこの水準で揉み合いとなった後、正午に上値を見限った投機筋の売りでこの日の安値182.65¢まで値を落とした。安値で9月限は反発したものの、185.00¢以上で産地筋の売りが出てこの水準を抜けず、持合い水準で終了した。
本日の認証在庫は前日比11,186袋増の1,671,149袋。
セツルメントは7月105ポイント安の182.70¢、9月20ポイント高の184.70¢、12月20ポイント高の187.55¢。
推定出来高28,235枚、オプション出来高21,096枚。
(7月12日木曜日) 産地筋の売りで下落
この日のNYコーヒー定期は産地筋の売りで下落し、9月限180.00¢水準を下回った。また、ファンドや投機筋はコーヒーマーケットだけでなく、他の商品マーケットでも売りを出した。米ドル高もマーケットを押し下げた一因。認証在庫が増加していることから、産地筋は積極的に売りを出した。
9月限は前日終値と変わらずの184.70¢で寄り付いた後、この日の高値184.75¢にタッチしたが、直ぐに下落に転じ、180.00¢付近まで後退した。立会半ばに投機筋の纏まった買いでマーケットは183.00¢に迫ったが、産地筋の新規の売りを浴びて反落、180.00¢水準を下回って売り注文を誘発し、この日の安値178.15¢まで値を落とした。安値で売りが細り、実需筋の買いで9月限は正午に184.00¢付近まで値を戻したものの、買いが続かずに182.00¢付近まで値を下げて終了した。
本日の認証在庫は前日比14,562袋増の1,685,716袋。
セツルメントは7月155ポイント安の181.15¢、9月265ポイント安の182.05¢、12月250ポイント安の185.05¢。
推定出来高20,421枚、オプション出来高11,403枚。
(7月13日金曜日) 天候関連の買いで上昇
この日のNYコーヒー定期9月限は、ブルジルコーヒー産地に寒波が接近中との気象予報で投機筋や実需筋の買いが誘われ、また、金融市場の上昇が商品市場でもファンドの買いを引き出したことから急騰、187.00¢を超えて取引を終えた。もし週末にブラジルコーヒー産地に何も被害がでなければ、週明けのマーケットは値下がりすると予想される。認証在庫が増えていることも、週明けのマーケット反落の材料にされよう。
9月限は前日比15ポイント高の182.20¢(この日の安値)で寄り付き、投機筋、実需筋の買いで値を上げ、産地筋の売りが乏しいなか、午前5時までに186.00¢近くまで浮上した。ここで投機筋が利食いの売りを出して続騰に歯止めを掛けると、その後は184.00¢付近でしばらく横ばいとなった。立ち合い半ばには、再び実需筋の買いが相場を186.00¢近くまで押し上げたが、ここでまたも利食いの売りが続騰を阻むと、産地筋の売りが誘発されて大きく値を崩した。しかし、正午を回ったところでショートカバーが現れる、これにファンドの買いも加わって急騰、大引けまでしっかりした足取りで値を上げ、大引け近くにこの日の高値187.75¢に到達すると、高値水準で取引を終了した。
本日現在の認証在庫は前日比5,266袋増の1,690,982袋。また、取引終了後に発表された取組残高報告で、7月10日現在のファンドのポジションが、ロング33,805枚、ショート35,510枚、差し引き1,696枚の純ショートと判明した。
セツルメントは7月330ポイント高の184.45¢、9月405ポイント高の186.10¢、12月415ポイント高の189.20¢。最終推定出来高23,214枚、オプション出来高13,110枚。